新診療所、開所祝う 宇検村=バリアフリー、地域医療の拠点へ

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 鹿児島県奄美大島・宇検村が建て替え整備事業を進めていた国民健康保険宇検診療所の開所式が16日、宇検村湯湾の現地であった。役場職員と建設関係者、医療関係者らが出席し、地域医療の拠点となる新診療所の完成を祝った。

 建て替えは旧診療所(1962年開設、79年改築)の老朽化に伴い、村が2021年から医師らを交えた検討委員会を立ち上げ協議を重ねていた。工事着工は23年11月8日、完了は24年11月18日。総工費は3億5078万8千円。

 新診療所は鉄筋2階建て、延べ床面積416平方メートル。1階に内科と歯科を併設してバリアフリーに対応し、2階にはスタッフルームなどを整備した。除細動器と視力検査機などを新たに導入したほか、超音波検査機器、心電図機器なども更新。今後の他医療機関との連携を見込み、院内ネットワークシステムも再構築された。

 開所式で元山公知村長は「検診、診療、見守り機能を備えた施設として長く村民に愛される場所になることを願う。今後も医療現場の充実を支援していく」とあいさつ。宇検診療所の恵浩一所長や建築関係者と共にテープカットで祝った。

 式後は院内の見学会や、災害時の電源と通信を確保する大島郡医師会の支援システムなどの説明があった。

 旧診療所は備品などの移設作業完了後、24年度内に解体に着手し、駐車場整備を進める見込み。

敷地内に建て替えられ業務を開始した宇検診療所=16日、宇検村湯湾

テープカットで完成を祝う関係者ら=16日、宇検村湯湾

 

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