鹿児島県沖永良部島・知名町久志検の民家の庭でホウオウボクの花が見頃を迎えている。管理する同集落の下田チヨ子さん(77)は「17~18年前に兄が友人から苗をもらって植えたそうだが、こんなに咲いたのは初めて」と話している。
マメ科の落葉高木で世界の3大花木の一つ。樹形は樹冠が傘状に広がり、花は鮮やかな紅緋(べにひ)色、実は長さ約50センチの大きなさやとなる。下田さんによると、特に手入れはしていないが、高さ7メートルほどまで成長。花はまだ蕾(つぼみ)があるので、しばらく楽しめそうだという。
ホウオウボクがある場所は集落の戦死者慰霊碑から約200メートル山手に進んだ下田さんの実家の敷地内で、下田さんは「見たい人は勝手に入ってぜひ見てほしい」と呼び掛けている。