町のランドマーク完成 沖永良部島・知名町=新庁舎が開庁、町民福祉の向上へ

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鹿児島県沖永良部島知名町が瀬利覚に整備した町役場新庁舎で7日、業務開始に伴う開庁式があった。職員や町議会議員、一般町民ら150人余りが参加。今井力夫町長ら代表者がテープカットなどを行い、町政の新たな拠点の開庁と業務開始を祝った。

開庁式は業務開始前の午前8時20分から新庁舎玄関前で開かれ、今井力夫町長が「旧庁舎以上の町民福祉の向上に取り組んでいきたい。この庁舎で新しい町の1ページを町民と共につくっていくことを誓う」とあいさつした。

町議会の福井源乃介議長は「多くの町民が集い、親しみ、利用することで町政の発展、町民福祉の向上、行政サービスの充実等に努め、町のランドマークとなることを確信している」と期待を込めた。

式典後は開庁を心待ちにしていた町民が次々と訪れ、手続きをしたり、庁舎内を見学したりしていた。業務開始に合わせ、手続きのため来庁した堅山金生さん(81)は「新しい庁舎は気持ちがいい。町民のためになる庁舎になってほしい」と笑顔で話した。

新庁舎は2022年着工し、今年3月末に完成した。鉄筋コンクリート造3階建てで延べ面積3033平方メートル。総事業費は約25億9千万円。低炭素社会に向けた取り組みとして、太陽光や自然通風などの自然エネルギーを導入して省エネを推進。従来の建物よりエネルギー消費量を50%以下まで削減した先進建築物「ZEB Ready(ゼブレディ)」となっている。

島内を走る路線バス全5系統は今月1日から、同新庁舎を経由する路線に変更し運行している。

知名町の新庁舎

新庁舎開庁を祝い、テープカットする今井力夫町長(中央)ら=7日、知名町

-あまみじかん