●奄美大島のフクロウたち トラフズク 年間を通して奄美大島に生息する留鳥のフクロウは2種。リュウキュウコノハズクとリュウキュウアオバズクである。リュウキュウコノハズクは日本最小級のフクロウの仲間で、全長は21センチほど。島では最も身近なフクロウで、江戸時代末期に描かれた「南島雑話」にも掲載されている。夜になると「コホッコホッ」と鳴き声を発するので、なじみのある方が多いだろう。これはオスの鳴き声であり、メスはネコに似た鳴き声を発する。7月頃には巣立ち直後の幼鳥が見られるようになり、夜の林道を走行していると ...